帯状疱疹の跡に低出力レーザーを照射することの効果
帯状疱疹がやっと治ったと思い始めたとき、その跡が残りそうなことに気づきます。
茶褐色のその帯状疱疹跡は、色素が沈着してしまうことで生じます。
帯状疱疹になることで、過剰な刺激が皮膚に生じ、メラニン色素がつくられてしまったためです。
【低出力レーザーが効果あり】
色素細胞が活発化させられることでできるメラニン色素は、ニキビ・日焼けなど、皮膚に炎症が生じるほとんどの場合でつくられます。
ニキビ・日焼け・帯状疱疹、いずれも治ってから跡が残ることがあり、またその原因はいずれもメラニン色素です。
そのため、ニキビや日焼けの跡をなくすために使われる低出力レーザーを、帯状疱疹の跡を消すときにも使う皮膚科クリニックがあり、効果を上げています。
【心配もなし】
ただいくら効果があるとは言われても、レーザーが皮膚に悪影響を与えないか、気になるところでしょう。
しかし低出力レーザーは、皮膚への悪影響がないレベルにまで、エネルギーが抑制されていますので、その心配はありません。
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【証明済み】
悪影響がないことは、動物実験などで証明されています。
網膜に直接レーザーを当てることは問題ですが、そんなことは皮膚科医は十分承知しています。
沈着してしまった色素のみを破壊するという、いい効果だけを期待していただいても大丈夫です。
【跡を消すだけではありません】
低出力レーザーの効果は、メラニン色素の破壊による、帯状疱疹の跡を消すことだけにとどまりません。
帯状疱疹後神経痛の患者の痛みの緩和にも、効果を発揮します。
このケースで医師はまず指先を押すことで、患者が強く痛みを感じるポイントを探します。
そのポイントが分かればそれに対して、痛みがなくなるまで照射を続けるという、最小の照射量で最大の効果を狙う治療を行います。
必要以上に照射が行われないので安心です。
帯状疱疹の痛みが首より上に出ているとき、星状神経節ブロック注射を打つペインクリニックも多いですが、星状神経節は首の内部にあります。
星状神経節ブロック注射を打たれることに、怖さを感じる人も多いですが、針のないレーザー照射なら恐怖感も軽減されます。
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