帯状疱疹の原因はお酒(アルコール)でも起こる?/治療中はNG
帯状疱疹とはウイルス性の感染症の一種で、水疱瘡を引き起こすウイルスと同じウイルスが原因となって発症します。
水疱瘡は多くの人が子供の頃に経験する感染症です。
しかし水疱瘡が完治してからもウイルスが体内に残るという特徴を持っています。
この体内に残ったウイルスは本人が元気なら問題ないありませんが、なんらかの原因で免疫力が低下すると再活性してしまう事があります。
そして再活性したウイルスは体内で悪影響を及ぼして帯状疱疹を発症させるのですが、一般的に高齢者が発症すると症状が激しくなると言われています。
帯状疱疹を発症した場合に現れる症状は、最初に体の一部に神経痛のような痛みを感じるようになります。
ちなみに帯状疱疹で感じる痛みの強さは人それぞれです。
眠れないほどに強い人もいれば大して気にならない人も多いです。
体の一部で発生した痛みが進行すると痛みを感じた部分に虫刺されのような発疹が現れてきます。
この発疹は時間の経過とともに化膿を伴うこともあり、数日経過すれば自然に潰れて膿が出て完治へと向かっていきます。
帯状疱疹の治療方法に関しては薬物療法が基本となっていて、抗ウイルス薬を内服もしくは点滴で投与する事になります。
それ以外にも痛みの症状が激しい場合には、ステロイド薬等を用いて痛みを緩和する処置が取られる事もあります。
ちなみに帯状疱疹はウイルスへの感染が直接的な原因になりますがお酒に含まれるアルコールが悪化の原因となる事も少なくないです。
お酒に含まれるアルコールには血管を拡張させる作用があり、それが原因となって症状の悪化を招く事があります。
またお酒に含まれるアルコールは帯状疱疹の治療薬に対して、その薬の効果を薄めてしまうという作用を持っています。
薬とアルコールを分解する臓器は同じで肝臓によって分解されます。
どちらかを優先してしまうことがありますので効果が弱くなってしまったり、副作用が強くなってしまうことがあります。
そのため治療中にお酒を摂取すると、その中に含まれているアルコールが原因となって治療効果が低下する事があるのです。
上記したような原因により帯状疱疹の治療中は、お酒等のアルコールを含む物の摂取が禁止となります。
お酒等のアルコールが好きな人にとっては辛いですが、症状の悪化の原因となる以上はお酒等のアルコールの摂取は控えたほうが賢明です。