耳の痛みを伴う耳性帯状疱疹の原因と対処法
皮膚に出る発疹が帯状であることから、その病名がつけられた帯状疱疹。
その中でも水ぶくれが、耳殻や外耳道にあらわれ、内耳神経症状や顔面神経麻痺も一緒に起こるのが、耳性帯状疱疹です。
水ぶくれは、淡紅色である場合がほとんどです。
【耳性帯状疱疹の原因】
ラムゼイ・ハント症候群という言い方もする耳性帯状疱疹は、VZVの再活性化が原因です。
VZVとは、水痘・帯状疱疹ウイルスのことで、水ぼうそうの原因でもあります。
水ぼうそうは、小児期にほとんどの人がかかった経験があると思いますが、水ぼうそうが治ってもVZVは、神経節に残ったままになるのです。
それが、風邪をひいて免疫力が低下したときや、ストレスによる抵抗力低下が原因で、再び活性化するのが耳性帯状疱疹の原因です。
【ついて回る耳の痛み】
耳の痛みや違和感を、耳周辺に感じることで症状が現れ始め、めまい・難聴・顔面神経麻痺を伴います。
さらに、舌咽神経領域や三叉神経領域にまで到達することもあり、そうなれば耳の痛みは激しいものとなり、食物を飲み込むときにも痛みを感じます。
また耳周辺の水ぶくれが治った後も、耳の痛みが残ることもあります。
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【耳性帯状疱疹は後遺症の可能性も】
耳性帯状疱疹は顔面神経麻痺と合併してしまうと、病的共同運動や不全麻痺などといった後遺症を残す場合もありえます。
対処法としては、できるだけ早く耳鼻咽喉科で受診していただくのが、最良の方法です。
これ以上の対処法はないでしょう。
【医師が取る対処法は万全】
最良の対処法の入り口である、この部分さえ間違えることがなければ、医師側の対処法はほぼ確立されおり、これ以降の誤りはありえません。
耳の痛みの原因となっている、外耳道をメインに発生している、水疱性発疹を確認することで診断します。
【耳の痛み抑制で取られる対処法】
耳の痛みは、消炎鎮痛薬の投与で抑制する以外にも、星状神経節遮断や抗てんかん薬の1つを患者に飲ませることで、耳の痛みを抑えることもあります。
耳性帯状疱疹は、その原因が解明されていますので、対処法もしっかりと確立されています。
ここで読んだことから、その可能性が疑われたときには、即座に専門医のところに駆け込むことを、考えておいて下さい。
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